クローン病と肝臓炎症の概要

肝臓の炎症

クローン病患者は消化管全体に炎症を起こすことが多く、肝臓にも合併症が生じることがあります。主な合併症として脂肪肝や原発性硬化性胆管炎が挙げられます。肝臓の炎症症状には上腹部の痛みや違和感、むくみ、倦怠感、黄疸などがあります。

脂肪肝

米国クローン病・潰瘍性大腸炎財団によると、クローン病患者に最も多く見られる肝臓炎症は脂肪肝です。肝臓に脂肪が蓄積し、代謝異常が原因で発症します。ステロイド療法などで比較的容易に治療できます。

原発性硬化性胆管炎 (PSC)

PSC は肝臓と胆管に重度の炎症を引き起こす疾患で、クローン病患者の約4%に見られます。重症例では外科手術や肝移植が必要になることがあります。

肝臓炎症の検査

医師が肝臓の炎症を疑う場合、血液検査、超音波検査、X線、肝生検などを実施して診断します。

薬剤による肝障害

クローン病の治療薬の中には肝臓に負担をかけるものがあります。メトトレキサート(リウマトレックス)の長期使用は肝炎や肝線維化を引き起こすことがあり、シクロスポリンも肝炎の原因となります。

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