赤痢の治療法
細菌性赤痢(バクテリア性赤痢)の治療
細菌性赤痢は、感染した人の糞便や汚染された食品・飲料を介して人から人へ感染します。衛生環境が悪い地域では罹患リスクが高く、感染後1〜6日で腹痛、吐き気、下痢、血便、発熱などの症状が現れます。
軽症の場合は自然に回復することもありますが、通常は10日間の抗生物質療法が行われます。近年は耐性菌の増加が懸念され、すぐに抗生物質を使用しない方針が取られることもあります。主に使用される薬はシプロフロキサシンやロペラミドです。
脱水症状の予防が最重要です。電解質を含むスポーツドリンクが最適ですが、入手できない場合は、コップ1杯の水に砂糖小さじ1と塩ひとつまみを加えて飲むと効果的です。現地の医師はハーブ療法を処方することもあります。適切な治療を受ければ、1週間から10日で回復が期待できます。
アメーバ赤痢(原虫性赤痢)の治療
アメーバ赤痢はアメーバや原虫といった単細胞生物が原因で、腸内に潰瘍を作り、肝臓・精巣・肺・脳へと広がることがあります。感染経路は汚染された食物・水・糞便の摂取です。症状は感染後数日で現れることもありますが、数年後に出るケースもあります。主な症状は消化不良、体重減少、貧血、下痢です。
治療にはメトロニダゾールやチナジアゾールが長期間投与されます。旅行者向けの応急処置としては、400 mgの錠剤を1日3回、5日間服用する方法が推奨されています(例:Kai Tullin 医師、netdoctor.com)。しかし、一部の寄生虫は薬剤耐性を示すことがあり、治療が難しい場合があります。その際は、漢方薬や中医学的アプローチが補助的に用いられることがあります。
