虫垂炎患者でAST・ALTが上昇するのはなぜ?
はじめに
AST(アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ)とALT(アラニンアミノトランスフェラーゼ)は、主に肝臓に存在する酵素で、血中濃度が上昇すると肝障害や炎症が疑われます。しかし、虫垂炎単独でAST・ALTが上がることは稀です。
虫垂炎と肝酵素の関係
虫垂炎は大腸に付属する小さな指状の臓器「虫垂」の炎症です。主な症状は腹痛、発熱、悪心・嘔吐などで、肝臓に直接的なダメージを与えることはほとんどありません。
血液検査でよく見られる異常
虫垂炎で顕著に上昇するのは、白血球数やC反応性タンパク(CRP)といった炎症マーカーです。AST・ALTは、ウイルス性肝炎、アルコール性肝障害、薬剤性肝障害など、肝臓自体が障害を受けた場合に上昇します。
AST・ALTが上昇した場合の対処
もし虫垂炎と診断された患者でAST・ALTが高値を示す場合は、虫垂炎以外の肝臓疾患や薬剤・毒物による影響を慎重に調べる必要があります。追加の肝機能検査や画像診断を行い、原因を特定しましょう。
