血栓ができたAVフィストラの修復方法

概要

動静脈(AV)フィストラは、腎不全で透析を受ける患者さんにとって、血管アクセスとして最も一般的に使用されます。AVフィストラは体内の動脈と静脈を直接つなげることで、血流が強化され、数年にわたって安定したアクセスが確保できます。 しかし、血栓(血の塊)ができるリスクがあり、血栓が形成されると透析ができなくなる可能性があります。幸いにも、血栓は適切な処置で除去・改善できます。

血栓ができたときの対処手順

  1. ① フィストラの状態を注意深く観察する
    作成後数週間は、バンドに少量の血液が付着することがありますが、これは正常です。膿や赤み、腫れがある場合は感染のサインです。また、瘢痕組織ができて血流が低下しているかどうかもチェックしてください。

  2. ② 異常を感じたらすぐに医師へ連絡
    血栓ができると透析予約が取れなくなることがあります。異常を感じたら、遅滞なく透析センターや担当医に連絡しましょう。

  3. ③ 介入放射線科医の受診
    医師の紹介で介入放射線科医(インターベンショナルラジオロジスト)を受診します。専門医が症状を評価し、最適な治療計画を立てます。

  4. ④ 血管造影(アンジオグラフィー)を実施
    血管造影により、X線で動脈と静脈の状態を詳細に確認できます。これにより、閉塞、血栓、動脈瘤などの異常が特定されます。

  5. ⑤ 血管形成術(アンジオプラスティ)または血栓溶解術(トロンボリシス)を受ける
    アンジオプラスティは、細いガイドワイヤーとバルーンを用いて狭くなった血管を拡張する手技です。トロンボリシスは、血栓を溶解させる薬剤を血管内に注入します。どちらの手技も外来で実施でき、透析への復帰が早まります。

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