タンパク質が腎臓に与える影響
腎臓は体内の老廃物や余分な水分を尿として排出するフィルターの役割を担い、過剰なタンパク質が尿中に流出しないように調整しています。尿中に異常な量のタンパク質が検出される状態は「タンパク尿」と呼ばれ、症状が出にくいため「サイレント」な腎臓病のサインであることがあります。
事実
- タンパク尿を早期に発見し治療することで、腎機能低下の進行を抑えられる可能性があります。進行すると慢性腎臓病や末期腎不全に至り、腎臓が完全に機能しなくなることがあります。
症状
- 初期段階では自覚症状はほとんどありませんが、病状が進むと顔や腹部、足・手のむくみ(浮腫)が現れます。泡立った尿は大量のタンパク質が含まれているサインです。
診断
- 尿検査でアルブミン(血中の主要タンパク質)の量とクレアチニン(筋肉代謝の老廃物)との比を測定します。クレアチニン1gあたり30mg以上のアルブミンが検出されると、腎機能低下の初期兆候と考えられます。
リスク要因
- 糖尿病や高血圧、腎臓病の家族歴がある人はタンパク尿のリスクが高まります。米国では末期腎不全の主要原因は糖尿病です。高血圧がコントロールされないと腎不全へと進行します。
注意点
- 市販の鎮痛剤(例:イブプロフェン)やヘロインなどの違法薬物の常用は、タンパク漏出や腎障害を引き起こすことがあります。また、AIDSやHIV感染も大量のタンパク尿と腎不全の原因となります。
