腎臓結石の治療法
リスク要因と支持療法
腎臓結石は通常、形成後48時間以内に尿と共に排出されますが、十分な水分摂取や過去に結石を排出した経験があると排出しやすくなります。体格が小さい、前立腺肥大、妊娠中などは排出が困難になることがあります。直径4mmの結石は約80%の確率で自然排出できますが、5mmになると確率は20%に低下します。5mm以上の結石は自然排出がほとんど期待できず、治療が必要です。
疼痛緩和
尿管が結石で閉塞した場合、まずは疼痛緩和が最優先です。市販の鎮痛薬から試し、必要に応じて処方薬(麻薬性鎮痛薬)へ切り替えます。嘔吐や強い痛みがある場合は、静脈内投与が行われることがあります。
薬物療法
結石が大きくなる傾向のある患者には、予防的に薬が処方されることがあります。
- カルシウム拮抗薬:体内のカルシウム沈着を抑制し、結石形成を防ぎます。代表例はニフェジピン(商品名:アダラート、アフェディタブ、ニフェジアック、プロカルディア)です。
- αブロッカー:尿管平滑筋を弛緩させ、結石の自然排出を助けます。代表例はタムスロシン(商品名:フロマックス)です。
外科的治療
自然排出が不可能な大きな結石には、以下のような外科的手段が取られます。
- 体外衝撃波結石破砕術(ESWL):非侵襲的に高エネルギー音波を当て、結石を小片に砕き、自然に排出させます。
- 経皮的腎結石除去術(PCNL):皮膚に小さな切開を入れ、直接結石を取り除く手術です。
- 尿管鏡下結石除去術:尿道→膀胱→尿管と尿管鏡を挿入し、結石を摘出します。
