腎臓病で尿中に見られる「キャスト」とは?―繊維性や脂肪ではない理由
キャストの正体
腎臓病の尿検査でしばしば見られる「キャスト」は、繊維性や脂肪、膿(うみ)といった物質ではありません。キャストは、腎臓の細尿細管内で形成される円筒形の構造体です。
構成成分
主にタム・ホースフォール(Tamm‑Horsfall)タンパク質が骨格となり、尿中の細胞やミネラル、血液成分などが取り込まれて固まります。そのため、キャストは「タンパク質のマトリックスに他の尿成分が混ざったもの」と言えます。
どのような疾患で出現するか
さまざまな腎疾患でキャストは尿中に現れます。急性腎障害、慢性腎不全、腎炎、腎結石、尿路感染症などが代表的です。疾患ごとにキャストの形状や組成が変化し、診断の手がかりとなります。
まとめ
つまり、キャストは繊維や脂肪ではなく、タンパク質を中心とした円筒形の構造体であり、腎臓の細管で形成された後に尿中に排出されます。尿検査でのキャストの有無は、腎機能や疾患の評価に重要な情報を提供します。
