不要な体毛が生える原因は?

不要な体毛(多毛症)は、主に男性ホルモンであるアンドロゲンが過剰に分泌されることが原因とされています。アンドロゲン過剰は、他の疾患や状態が引き金になることもあります。米国では約10%の女性が多毛症に悩んでおり、医学的治療とセルフケアを組み合わせることで改善が期待できます。

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)

PCOSは、出産可能年齢の女性に比較的多く見られるホルモン異常です。卵巣が拡大し、小さな嚢胞が多数できることが特徴です。過剰な体毛のほか、にきび、月経不順、体重増加などの症状が現れます。PCOS患者はアンドロゲン濃度が非常に高く、これが多毛症の最大の原因とされています。治療は、経口避妊薬で月経を整え、食生活の改善や必要に応じてホルモン療法でアンドロゲンを抑制することが中心です。

クッシング症候群

クッシング症候群は、体内でコルチゾールが過剰に産生される状態です。ストレスに対するホルモンであるコルチゾールが過剰になると、体毛が増えるほか、肩に「ムーネ」のような突起ができたり、皮膚にストレッチマークが現れ、顔が丸くなるなどの症状が出ます。過度のストレスやステロイド薬の長期使用が原因となることがあります。治療は、コルチゾールレベルを正常に戻すことを目的とします。

その他の原因

  • 先天性副腎過形成:副腎がアンドロゲンを過剰に分泌し、コルチゾールが不足する遺伝性疾患です。子どもから大人まで影響を及ぼすことがあります。
  • 腫瘍:卵巣や副腎に腫瘍ができると、アンドロゲンを分泌して多毛症を引き起こすことがあります。
  • 薬剤:ダナゾールなど、特定の薬が稀に体毛の増加をもたらすことがあります。

原因が特定できない場合もありますが、医師と相談しながら適切な検査と治療を受けることが重要です。

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