前立腺肥大の治療法

前立腺は膀胱の下に位置し、射精時に精子を運搬する乳白色の液体を分泌します。前立腺が肥大すると、特に高齢男性で排尿障害を引き起こすことがあります。本稿では、前立腺肥大の主な治療法を紹介します。

薬物療法

  • αブロッカーは膀胱周囲の平滑筋を弛緩させ、排尿を容易にします。前立腺肥大が軽度の場合に有効です。

  • 5αリダクターゼ阻害薬は前立腺組織を縮小させ、重度の肥大による膀胱圧迫や排尿困難に効果があります。αブロッカーと併用することで症状のコントロールが向上します。

非外科的治療

  • マイクロ波療法(TUMT)は、カテーテルを尿道から挿入し、マイクロ波エネルギーで前立腺内部の過剰組織を加熱・破壊します。入院不要で回復が早いのが特徴です。

  • 経尿道的ニードルアブレーション(TUNA)は、ラジオ波を用いて前立腺組織を焼灼します。局所麻酔で実施でき、出血リスクが低いです。

  • レーザー治療(PVPやHoLEP)は、レーザー光で過剰組織を蒸散させます。出血が少なく、短時間で効果が期待できます。

外科的治療

  • 経尿道的前立腺切除術(TURP)は、尿道を通じて小さな切除器具で過剰組織を除去します。最も一般的な手術法で、症状改善率が高いです。

  • 経尿道的前立腺切開術(TUIP)は、尿道をわずかに拡げるために2つの切開を行い、排尿障害を軽減します。前立腺がそれほど大きくないケースに適します。

  • 開腹前立腺摘除術は、前立腺が極端に肥大している場合に行われ、前立腺の内部組織を外科的に除去します。侵襲が大きく、勃起障害や失禁などの副作用リスクが高い点に留意が必要です。

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