身体評価の4つの基本手技

視診 (Inspection)

視診は身体評価の最初のステップです。医療従事者は患者全体を観察し、皮膚の色やトーン、姿勢、表情などの明らかな異常を確認します。その後、各部位を順に目でチェックし、皮膚の変色や腫れ、変形などの異常を探ります。視覚的に得られた情報は、診断の重要な手がかりとなります。

触診 (Palpation)

触診では手を使って患者の体表や深部を評価します。指先で軽く押したり、適度な圧力を加えることで、組織の硬さ、温度、痛みの有無、腫れの範囲などを把握します。患者が不快感を訴えるかどうかも確認し、所見と患者のコメントを記録します。

打診 (Percussion)

打診は指や手で患者の体を軽く叩き、発生する音を聞き取る方法です。共鳴音、過共鳴音、鼓音、濁音、鈍音などの音色から、肺や腹部の空気・液体の有無、臓器の密度や位置を推定します。音の違いは診断に重要な情報を提供します。

聴診 (Auscultation)

聴診では聴診器を用いて心臓や肺、腸などの内部音を聞き取ります。聴診器を対象部位にしっかり当て、外部雑音を遮断しながら音を評価します。心音のリズムや肺音の呼吸音、異常音(雑音・裂音)を確認し、最終的な診断や追加検査の必要性を判断します。

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