線虫感染症とは?種類と症状・対策
線虫感染症の概要
線虫(回虫)は無脊椎の小さな蠕虫で、約15,000種が知られています。そのうち多くが寄生性で、動物や植物、人間を宿主とします。ヒトに感染する主な線虫はフックワーム、鞭虫、回虫(ピンワーム)、トリキナ虫です。感染するとそれぞれ特有の症状が現れます。
感染経路と一般的な影響
線虫は主に以下の二つの経路でヒトに感染します。
- 土壌中の卵や幼虫を手や食べ物から誤って摂取する。
- 裸足で汚染された土を踏むと、卵が皮膚から体内に侵入する。
体内に入った線虫は多くが腸管に移動し、腸壁に付着して栄養を奪います。特に幼児や高齢者は重症化しやすいです。
フックワーム感染症
主な原因菌はNecator americanus と Ancylostoma duodenaleです。感染は裸足で土壌に触れることで起こり、幼虫は皮膚から侵入し、肺を経由して腸に達します。主な症状は吐き気、腹痛、貧血です。
鞭虫感染症
原因はTrichuris trichiuraです。特に子どもに消化器系の深刻な障害を引き起こし、激しい腹痛、体重減少、血性下痢、最悪の場合は直腸脱が起こります。
回虫(ピンワーム)感染症
別名エンテロビア症で、Enterobius vermicularis が原因です。卵は家庭内の清潔な表面に2週間ほど残り、触れた手で口に入ることで感染します。症状は無症状が多いですが、肛門や膣周辺の強いかゆみが現れることがあります。
トリキナ症
原因はトリキナ虫で、主に豚の生肉や加熱が不十分な豚肉を食べることで感染します。幼虫は腸で成熟し血流に入り、最終的に筋肉に侵入します。初期症状は倦怠感、腹痛、下痢。進行すると筋肉痛、顔面浮腫、発疹、高熱が現れます。
