人間に寄生するウジ(ハエの幼虫)の概要と医療利用
ウジとは
ウジはハエ(家ハエやブロウフライなど)の幼虫段階で、体長は約3〜9ミリメートル、色はクリーム色から白色です。ウジは生涯の約5日間をこの形態で過ごします。
ミエーシス(ウジ症)
一般的なミエーシス
ミエーシスは、ハエの成虫が人の開放創部に産卵し、卵が8〜20時間で孵化してウジが皮膚組織を食害する状態です。ウジは腐敗した組織や細菌を摂取し、感染症を悪化させることがあります。
腸ミエーシス
食物に混入したハエの卵を誤って摂取すると、ウジが腸内で発育し腸ミエーシスを引き起こします。放置すると内臓に深刻な損傷を与える恐れがあります。
ウジの有用性
歴史的背景
米国内戦や第一次世界大戦の戦場医療では、ウジが傷口の壊死組織を食べて細菌を減少させ、治癒を促進することが観察されました。
現代の医療応用
現在、200以上の病院がウジ療法(マグロトロフィー)を採用し、褥瘡、刺創、足潰瘍、手術後創傷などの治療に利用しています。医療用ウジは無菌環境で培養され、患者への細菌汚染リスクを最小限に抑えています。
