過マンガン酸カリウムはpHを下げるのか?
過マンガン酸カリウムは、沈殿・溶解・酸化・還元・着色といった多様な作用を持つ試薬で、酸性・アルカリ性の変化を示す指標として利用されます。飲料水中の鉄やマグネシウム除去にも使用され、酸化過程で酸と熱が生じるため、pH が変化することがあります。
酸塩基恒常性
カリウムは体内の酸塩基バランス、アミノ酸からのタンパク質合成、炭水化物代謝に関与します。筋肉組織の成長にも必要です。血液中のカルシウム、カリウム、ナトリウムは筋肉や皮膚に分布し、尿中へ排泄されます。これら電解質の濃度が血清・組織・尿のpHを決定します。過マンガン酸カリウムは酸と熱を生成しながら酸化するため、局所的にpHが低下します。
指示薬としての特性
過マンガン酸カリウムは強い酸化作用を持ち、E. coliやポリオウイルス、毒素の迅速な検出に利用されます。また、血液、尿、組織スライド上でバルビツレートなどの薬物を検出する指示薬としても用いられます。ただし、同じ酸化性が他の物質と接触すると爆発的・炎症性の反応を起こすことがあります。
pHが過マンガン酸カリウムの効果に与える影響
アルカリ性条件下では有機物の酸化速度が上がり、過マンガン酸カリウムの能力が高まります。一方、酸性条件(pH 5.9 前後)では細菌(特にE. coli)に対する殺菌効果が強くなります。pH 4〜9 の範囲で無機・有機物を酸化でき、温度が上がると若干殺菌作用が増強します。ポリオウイルスも酸化により不活性化されます。
養殖業での利用
養殖水では 1 L 当たり 4 mg の過マンガン酸カリウムを添加すると、藻類の除去、寄生虫の駆除、病気予防、傷の治癒、そして水中のマグネシウムなどの金属除去が期待できます。酸化過程で水中に水素が放出され熱が発生しますが、実際にpHが変化するかは水量と除去対象の量に依存します。
飲料水処理への応用
飲料水から鉄やマグネシウムを除去する際にも過マンガン酸カリウムが用いられます。酸化に伴い酸と水素、熱が発生し、pH が低下することがあります。しかし、処理する水の体積や酸化対象の量が大きくなるほど、pH への影響は相対的に小さくなります。過マンガン酸カリウムは速やかに酸化し、細菌・真菌・ウイルス・藻類を殺菌します。
