サルモネラ腸管感染症
サルモネラ・エンテリティディスは卵に潜む細菌で、感染すると腸管に炎症を起こし、下痢や発熱、腹痛などの症状が現れます。健康な人でも自然に回復しますが、重症例では入院が必要になることもあります。
卵の汚染
サルモネラ・エンテリティディスは、特にA等級の卵に頻繁に存在する細菌です。家禽や鳥類の腸内に常在し、健康な雌鶏の卵巣に侵入して、殻が形成される前に卵内部を汚染します。そのため、外側は清潔に見えても、内部に細菌が残っていることがあります。
摂取
サルモネラが混入した卵を、半熟や加熱不足の状態で食べると感染します。ホランデーズソースやマヨネーズ、一部のサラダドレッシングなどに生卵が使用されることがあり、黄身が半熟の「サニーサイドアップ」などもリスクです。
感染症状
感染後12〜72時間で症状が出ます。主な症状は胃腸炎で、吐き気・嘔吐、腹痛、下痢、発熱(最高体温39.5℃以上)や寒気、筋肉痛、稀に血便があります。症状は通常1週間程度続きますが、高熱(39.5℃以上)や脱水症状が見られたら速やかに医療機関を受診してください。
感染リスク
誰でも感染の可能性がありますが、特に高齢者、乳幼児、免疫機能が低下している人は重症化しやすいです。過去の統計では、介護施設に入所している高齢者の死亡例が多く報告されています。
予防・対策
- 卵は購入後すぐに冷蔵保存し、常温に放置する時間は2時間以内にとどめる。
- 卵は割る前に割れや汚れがないか確認し、清潔な状態で扱う。
- サルモネラの増殖を防ぐため、必ず十分に加熱して食べる(黄身が固まるまで)。
- 市販の加工食品を使用する場合は、必ず加熱処理済み(加熱卵または低温殺菌卵)を選ぶ。
