拡散性脂肪肝(脂肪肝疾患)の概要と対策
拡散性脂肪肝は、肝細胞の周囲に脂質が沈着することにより引き起こされる慢性肝疾患です。肥満や糖尿病と強く関連しており、症状が現れないまま数年経過することもあります。多くの患者は他の疾患で受診するまで自覚症状がなく、血液検査で肝酵素が上昇していることが発見のきっかけとなります。
リスク要因
- 遺伝的要因と環境要因が基本ですが、体重増加や肥満が発症リスクを大幅に高めます。
- 主に40歳以上に多く見られますが、児童期の肥満が若年成人でも発症につながります。
- 女性の方が男性よりも罹患率が高いとされています。
症状
- 多くの患者は無症状で、症状がある場合でも他の疾患と勘違いしがちです。
- 肝臓の腫大が最も典型的な所見です。
- 倦怠感や不快感は軽視されがちですが、黄疸が現れた場合は肝硬変など重篤な状態を示します。
診断
- 血液検査でアミノトランスフェラーゼ(ALT・AST)の上昇が確認されます。
- 疑いがある場合は肝生検で組織学的に確認します。
- ウイルス性肝炎の除外も重要です。
治療
- 食事管理と体重コントロールが基本です。
- 糖尿病や肥満がある場合はインスリン感受性改善薬が処方されることがあります。
- オメガ3が豊富な魚油サプリメントで脂肪沈着を軽減する効果が期待されます。
- 肝硬変が進行し肝機能が著しく低下した場合は肝移植が検討されます。
予防
- 適正体重の維持が最も重要です。
- 代謝異常や糖尿病がある人は低脂肪食と定期的な運動を推奨します。
- インスリンは肝臓で脂肪酸合成を促進するため、炭水化物摂取を適切に管理することが予防に繋がります。
