ニトログリセリン軟膏による痔核治療
ニトログリセリン軟膏による痔核治療
痔核は肛門周辺の血管が拡張し、出血・疼痛・かゆみを伴う症状です。多くは自然に改善しますが、強い痛みや出血が続く場合は治療が必要です。
歴史
ニトログリセリンはもともと狭心症の胸痛緩和に用いられ、経皮パッチや錠剤として使用されてきました。近年、局所に塗布する軟膏形態が痔核の疼痛緩和に有効であることが報告されています。
効果
- 疼痛の迅速な緩和(数分以内)
- 痔核の自然治癒を助け、外科手術の回避につながることがある
使用方法
医師の指示に従い、清潔にした肛門周囲にごく少量(指先1つまみ程度)を塗布します。副作用を防ぐため、用量は最小限に抑えてください。効果は約5分で現れます。
作用機序
ニトログリセリンは平滑筋を弛緩させ、肛門括約筋の痙縮を和らげます。その結果、肛門管粘膜への血流が改善され、疼痛が軽減されます。
副作用
- 頭痛(最も一般的)
- 低血圧、めまい
- 皮膚刺激や発疹
注意点
- 使用中は血圧を定期的に測定し、低血圧になった場合は直ちに使用を中止してください。
- 降圧薬を服用中の方は医師に必ず相談してください。
警告
- リン酸ジエステラーゼ5阻害薬(バイアグラ、シアリス等)を使用中の方はニトログリセリン製剤を一切使用しないでください。
- ニトログリセリンパッチを使用している場合は軟膏との併用は禁じられます。
- 他の薬剤を使用中の場合は必ず医師に報告してください。
