急性高カリウム血症の治療法
緊急症状の見分け方
高カリウム血症は突然症状が出ないことが多いですが、心拍不整や脈拍の減弱・消失、倦怠感、嘔吐、呼吸困難、意識消失などが現れたら緊急です。すぐに119へ連絡してください。無症状でも血液検査や心電図で急性高カリウム血症が判明することがあります。
高カリウム血症の急性治療
まずは血中カリウム濃度を下げ、心臓を保護することが最優先です。主な治療法は以下の通りです。
- ループ利尿薬(フロセミド、ブメタジン、トルセミド)で尿中へのカリウム排泄を促進。
- カリウム吸着樹脂(カエキサレート)で腸管からカリウムを除去。
- 腎機能が著しく低下している場合は透析で血液中のカリウムを直接除去。
- 酸性血症が原因の場合は重炭酸ナトリウムで血液のpHを正常化。
- 心筋・神経の興奮性を抑えるために静脈投与のカルシウム製剤を使用。
- インスリンとブドウ糖の併用で細胞内へカリウムを移動させ、血中濃度を短時間で低下させる。
根本原因の治療
急性期が落ち着いたら、原因疾患の管理に移ります。主な原因としては慢性・急性腎不全、腎移植拒絶、アジソン病、やけど、消化管出血、腫瘍、外科手術や外傷などがあります。原因に応じて腎機能の改善、ホルモン補充、外科的処置などが選択されます。
退院後のケア
慢性腎不全がある場合は、長期的に低カリウム食を実施し、カリウム含有サプリメントは中止します。また、ループ利尿薬の継続使用や塩代用品(多くはカリウム)を避けることが重要です。定期的な腎機能検査で状態をモニタリングし、再発を防止します。
