フレイルチェスト(胸部揺れ胸)の概要と対処法

概要

フレイルチェストは、鈍的外傷により肋骨の一部が胸壁から離れ、隣接する3本以上の肋骨が2か所以上骨折する状態です。X線検査で確認されます。

意義

この状態は、肺や他の臓器への二次的損傷を示唆します。折れた肋骨の鋭い端は肺を切開したり、血管や肺組織を傷つける恐れがあります。

呼吸機能への影響

呼吸時には肋骨周囲の筋肉が胸郭を拡張し、肺に負圧を作ります。フレイルチェストでは、胸壁から離れた肋骨セグメントが正常な胸郭の動きを妨げ、呼吸効率が低下します。

主な症状

胸部のパラドキシカル(逆行性)動きが典型的です。吸気時に損傷部位が内側へ引き込まれ、呼気時に外側へ膨らみます。

その他の症状

胸部の打撲や変色、疼痛、呼吸困難が見られます。自動車事故の場合は、シートベルト痕が併発することがあります。

治療法

肺保護を最優先に、酸素投与(100%)や気管挿管、胸腔ドレーンの設置が行われます。必要に応じて機械換気、外科的固定、疼痛管理が加えられます。

医学的状態 - 関連記事