肝膿瘍の治療法
治療しない場合のリスク
肝膿瘍は腸管感染から血流で肝臓に菌が運ばれることで発生します。未治療のまま放置すると、敗血症、胸腔膿瘍、腹膜炎を引き起こし、最終的に多臓器不全や死亡に至ります。
抗菌薬療法
抗菌薬は単独での根治的治療には用いられませんが、全身状態が不安定で穿刺や手術が困難な患者や、多発性膿瘍の場合に補助的に使用されます。
抗生物質投与例
例としてメトロニダゾール750 mgを1日3回、10日間投与することがあります。投与中は血中濃度、腎機能、血液検査をモニタリングします。
穿刺・外科的ドレナージ
現在の標準治療は経皮的穿刺ドレナージです。超音波やCTで膿瘍の位置を確認し、ドレーンで膿を排出します。排出量が1日10 mL未満になるまでドレーンを留置し、週1回の画像検査で経過を確認します。ドレナージ後は長期の抗菌薬投与が続けられます。
薬剤選択例
主にメトロニダゾール系薬剤(メトロニダゾール、フラジル、フラジルERなど)が使用されます。腸アメーバ症に有効なパロモマイシンを併用することもあります。
フォローアップ
ドレナージ後は週1回の診察と画像検査で膿瘍の縮小を確認します。治療中に2週間以上続く発熱がある場合は、感染が完全に制御できていないサインとみなし、治療の強化が検討されます。
