手根管症候群の予防と対策
手根管は手首を通る狭い通路で、神経・血管・腱が密集しています。過度に使用したり損傷した腱が腫れると、この通路内の正中神経が圧迫され、手根管症候群を引き起こします。手の反復的・強い動作が腱の腫れを招き、手首にしびれ、チクチク感、灼熱感、鈍い痛みなどの症状が現れます。重症になると痛みが腕や肩まで広がり、放置すると筋肉や神経の永続的な障害につながることがあります。
体形を整える
- 血液循環と修復機能を保つため、栄養バランスの取れた食事、十分な睡眠、適度な休息を心がけましょう。定期的な運動で余分な体重を減らすと、神経への圧迫が軽減されます。理想体重から±10ポンド(約4.5kg)以内に保つことを目安に。喫煙は血行不良を招くため、禁煙することも重要です。手作業では、必要以上の力を使わず、適切な力加減で作業してください。
姿勢に気をつける
- 睡眠時の姿勢にも注意が必要です。手首が曲がったり、頭や枕の下に入っていると神経が圧迫されます。手首は平らに寝具に乗せ、頭は手で支えないようにしましょう。睡眠時に手首用スプリントを装着すると習慣化しやすくなります。起きている間は、体と手首を快適な位置に保ち、背筋を伸ばし前かがみを避けます。パソコン作業では、モニターを目の高さに、キーボードは肘の高さに配置し、手首は前腕と一直線になるようにします。作業環境はすべて手の届く範囲に整え、デスクやテーブルの鋭利なエッジに手首を置かないように注意してください。
適度に休憩を取る
- 関節や筋肉の疲労は「休憩が必要」という身体からのサインです。手が疲れたら軽く振って血流を促し、歩き回って循環を高めましょう。腕を伸ばすストレッチも効果的です。20〜30分ごとに1〜2分の休憩を入れ、同じ動作の負荷を軽減します。作業内容をローテーションさせ、長時間同じ作業を続けないようにすると、ストレスが減り、手根管症候群による欠勤や生産性低下も防げます。ローテーションが難しい場合は、上司に相談して交代制の導入を検討してください。
