尿崩症(DI)とは何か?

尿崩症の種類

  • 中枢性尿崩症:下垂体後葉から分泌される抗利尿ホルモン(ADH)が不足し、腎臓が尿を濃縮できなくなる。
  • 腎性尿崩症:腎臓がADHに対して反応しなくなる。
  • 妊娠性尿崩症:胎盤がADHを分解する酵素を産生し、母体のADHが減少する。
  • 過飲症性尿崩症:過度の水分摂取が原因で、渇きや精神疾患、過剰な水分摂取が健康に良いという誤信などが背景にある。

主な症状

尿崩症の特徴は、極度の渇きと大量の尿です。1日あたり1リットル以上の水を飲むことが普通で、頻繁に大量の尿が排出され、夜間に何度もトイレに起きることが多いです。

診断方法

症状と尿検査から疑いが持たれますが、確定診断には「水分制限試験(脱水試験)」が必要です。試験中は定期的に血液と尿を採取し、飲水を制限した状態でADHの働きを評価します。

治療・予防

  • 中枢性・妊娠性尿崩症:合成ADH(デスモプレシン)でホルモンを補充。
  • 腎性尿崩症:低ナトリウム食と場合によっては利尿薬(チアジド系)を使用。利尿薬は通常尿量を増やすが、腎性尿崩症では逆に尿量を減少させることがある。
  • 過飲症性尿崩症:誤った水分摂取に対する患者教育が中心。

注意点

尿崩症自体が寿命を縮めることは少ないものの、脱水のリスクが高いです。特に薬物療法を受けていない場合は、常に十分な水分を確保する必要があります。飲水が不足すると数時間で脱水が進行し、生命に危険を及ぼすことがあります。

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