臨床死の診断方法
はじめに
昔は生と死の境界がはっきりしていましたが、誤って生き埋めになる事故などが続いた結果、実際に「グレーゾーン」が存在することが分かっています。たとえば、臨床的に死んだと診断された人でも、心肺蘇生(CPR)を行えば蘇生できることがあります。ここでは、臨床死を診断する手順を紹介します。
臨床死診断の手順
- 呼吸の有無を確認する
呼吸が止まっていることが臨床死の開始点です。酸素供給が途絶えると臓器が急速に影響を受けます。まだ救急車を呼んでいない場合は、すぐに 911(日本では119)に連絡してください。時間は臨床死を生物学的死に移行させないための最重要要素です。 - 心拍の有無を確認する
心拍が停止すれば、呼吸停止に続き臨床死と定義されます。 - 迅速に対応する
被災者が入院中であれば医師や看護師にすぐに助けを求めます。入院外の場合は、救急要請と同時に CPR を開始してください。臨床死状態では1秒でも遅れは致命的です。 - 状況を正確に伝える
呼吸停止や心停止が何分続いたかをできるだけ正確に医療スタッフに伝えます。時間が長いほど不可逆的な脳損傷や完全な死のリスクが高まります。 - 原因の特定を試みる
臨床死は低体温、薬物中毒、頭部外傷など様々な要因で起こります。原因が分かれば、医療側は適切な処置を迅速に選択でき、救命率が上がります。
正確な判断と迅速な対応が、臨床死からの救命につながります。
