複雑性片頭痛の治療法とは?
片頭痛は頭部や脳の血管が拡張し、脳領域の血流が低下することで起こる特有の頭痛です。複雑性片頭痛は、通常の片頭痛に加えて麻痺、筋力低下、感覚障害などの神経症状を伴います。治療はトリガーの回避と薬物療法が中心です。
トリガー回避
複雑性片頭痛を経験する場合、頭痛日記をつけて発症時期、持続時間、環境、食事、天候、感覚刺激などを記録しましょう。医師と相談し、個別のトリガーを特定し回避策を立てることが重要です。
- ホルモン変動:月経や閉経期のエストロゲン変動が片頭痛を誘発することがあります。経口避妊薬やホルモン補充療法の影響は個人差があります。
- 食事:アルコール、チーズ、チョコレート、グルタミン酸ナトリウム(MSG)などがトリガーになることがあります。規則正しい食事と血糖値の急激な低下を避けましょう。
- ストレス管理:深呼吸や瞑想などのリラクゼーション法でストレスを軽減し、うつや不安がある場合は専門医に相談してください。
- 環境要因:天候や気圧の変化も片頭痛を誘発します。予測できる場合は事前に対策を講じましょう。
鎮痛薬
頭痛が出たらできるだけ早く鎮痛薬を服用すると、発作の時間を短縮できます。市販の非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)例えばイブプロフェンやアスピリンを試してください。効果が不十分な場合や頻繁に使用する場合は、医師に相談し処方薬を検討しましょう。
- トリプタン系薬剤(イミトレックス、アメリグ、アクセルトなど)は、痛みだけでなく吐き気や光過敏にも効果があります。
- エルゴタミン系薬剤(ミゲルゴット、カフェルゴットなど)はトリプタンに比べ効果は劣りますが、保険適用外の場合の代替として使用されます。
- 抗吐気薬は強い吐き気や嘔吐があるときに併用されます。
- 麻薬系鎮痛薬は最終手段として、トリプタンやエルゴタミンが使用できない場合に限り処方されます。
予防薬
月に2回以上の重度な複雑性片頭痛がある場合、予防薬の継続投与が推奨されます。発作の頻度や重症度を減らす目的で、以下の薬が用いられます。
- β遮断薬やカルシウム拮抗薬、降圧薬などの心血管系薬剤は片頭痛の予防に有効です。
- 三環系抗うつ薬はセロトニンに作用し、片頭痛や他の頭痛の予防に使われます。
- ボトックス注射(前頭部や頸部への注射)は、一部の患者で3か月ごとに行うことで片頭痛の頻度を減少させます。
