痛みのない片頭痛(サイレント・ミグレイン)

オーラ(前兆)

サイレント・ミグレインの患者は、オーラと呼ばれる前兆を経験することがあります。オーラは視覚的な幻覚(光の閃光、点、片方の目がぼやける)や、音の幻覚(鳴りやヒス音)が現れます。稀に嗅覚の幻覚(実際には存在しない匂い)も報告されています。オーラが現れたら、30分以内に発作が始まるサインと考え、薬を服用して発作を防ぐチャンスです。

薬物治療

全国片頭痛協会(MAGNUM)によれば、サイレント・ミグレインは頭痛を伴う片頭痛と同じ薬で治療されます。薬は「予防薬」と「発作止め薬」の2種類に分けられます。

予防薬

毎日服用し、発作の発生を抑えることを目的とします。血圧降下薬、抗うつ薬、抗てんかん薬などがオフラベルで使用されます。

発作止め薬

オーラや発作が始まったときに使用します。市販の鎮痛剤、トリプタン系薬、エルゴマチン、オピオイドなどがあります。市販薬で効果がない場合や、鼻スプレー・注射剤が必要な場合は救急での治療が推奨されます。嘔吐が強いときは制吐薬も併用します。

注意すべきサイン

  • 四肢のしびれ、顔面麻痺、めまい、協調運動障害、極度の混乱がある場合は脳卒中の可能性があります。速やかに病院へ。
  • 下痢が伴う場合は食中毒の可能性があります。こちらも受診が必要です。
  • 新しい薬を開始した直後に発作が起きたら、すぐに医師に相談してください。

サイレント・ミグレインは主に子どもに見られますが、大人でも起こり得ます。頭部の痛みがなく、腹痛や嘔吐が主症状となるため、見落としがちです。適切な診断と治療で生活の質を改善しましょう。

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