腹部片頭痛(腹部ミグレーン)の症状と対策

特徴

発作はまず顔が極端に蒼白になるか、熱があるかのように赤くなることから始まります。その後、腹部の痙攣、吐き気、めまい、イライラ、食欲不振、嘔吐が続きます。下痢や光・音に対する急な過敏症、目の下の暗い影なども見られます。発作は最短で1時間、最長で72時間続くことがあります。頭痛はほとんど報告されません。

予防・対策

腹部片頭痛の予防法は確立されていませんが、βブロッカーなどの血圧薬を毎日服用することで発作を抑えるケースがあります。ただし、発作が始まってからの効果は期待できません。治療には制吐剤や鎮痛剤が用いられますが、トリプタン系の強力な鎮痛薬は子どもには適さないとされています。

診断上の留意点

症状がクローン病や過敏性腸症候群、さらには脳卒中と似ているため、診断は困難です。医学界でも腹部片頭痛の実在を疑問視し、周期性嘔吐症候群として扱う意見もあります。一方で、頭痛を伴わない「サイレント片頭痛」や「無頭痛性片頭痛」と呼ばれるタイプも報告されています。

専門家のアドバイス

発作時は暗い部屋で横になる、頭が痛む場合は氷嚢を、腹部の痙攣には温めた湯たんぽを使用し、薄めたスポーツドリンクを少量ずつ飲むと効果的です。ペパーミントティーや砂糖漬けの生姜で吐き気を和らげる人もいます。瞑想やバイオフィードバック、ホワイトノイズマシンの使用も有効です。

注意点

腹部片頭痛は自然に収まることが多いものの、正確な診断と適切な薬剤の処方を受けるために医師の受診が必要です。小児期に発作が続くことが多く、成人になっても症状が残るケースがあります。子どもに成人用の薬を与えてはいけません。急激な嘔吐、体の一部のしびれ、突然の頭痛、四肢の制御障害が現れた場合は、脳卒中の可能性もあるため直ちに救急車を呼んでください。

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