片頭痛の根本的な治療法
歴史
片頭痛は古代から人々を苦しめてきました。歴史家ポール・ダックスバリーによれば、片頭痛は人類が知る最古の疾患の一つです。紀元前460年、現代医学の父と称されるヒポクラテスは、片目に光が走り、側頭部から頭全体に広がる激しい痛みを記述しています。ダックスバリーはこれが片頭痛の描写であると指摘しています。
症状
米国国立神経疾患・脳卒中研究所(NINDS)によると、片頭痛の主な症状は以下の通りです。
- 中等度から重度の痛み(多くは片側頭部)
- 身体活動で痛みが増す
- 吐き気や嘔吐
- 視覚オーラ(光の点滅やジグザグ模様)
- 光や音に対する過敏症
原因
従来は血管の異常が原因と考えられていましたが、マヨ診療所の最新研究では中枢神経系の機能異常が根本的な要因である可能性が示唆されています。中枢神経系は血管系をはじめ、体内の様々なシステムを調整しています。
治療法
従来の治療としては、NSAID(非ステロイド性抗炎症薬)、トリプタン系薬剤、オピオイドが用いられます。しかし、神経学的原因が解明されるにつれ、より根本的なアプローチが開発されています。
代表的な新治療として、ボトックス注射があります。米国カリフォルニア大学サンフランシスコ校の研究では、患者の75%が顔や頭部の筋肉にボトックスを注射した後、4〜6か月間痛みが軽減したと報告されています。
外科的手術も一部で実施されています。CNNの報道によれば、片頭痛を誘発する筋肉を除去する顔面手術により、永久的な症状緩和が得られたケースがあります。クリーブランド大学病院・ケース・ウェスタン・リザーブ大学の形成外科部門長、バーマン・ギューロン医師は「他の治療は一時的に症状を防ぐか、発症後に軽減させるに過ぎません。当院が提供するのは実質的な根治です」と語っています。
留意点
手術や新薬の研究に関わった医師の中には、アレルガン社のコンサルタントや他の製薬会社から報酬を受け取っている者もいます。治療を検討する際は、利益相反の有無を確認することが重要です。
