多発性硬化症(MS)に伴う胸の痛みと対処法
\n原因
\n\n- MSの正確な原因は不明ですが、遺伝的素因、免疫反応、感染症、環境要因、血管障害などが関与すると考えられています。自己免疫疾患としての側面が強く、家族内での罹患率が高いことから遺伝が関与するとされています。また、首の静脈閉塞(CCSVI)も研究対象です。
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\n診断
\n\n- MSを確定する単一の検査はなく、病歴、神経学的検査、MRI、誘発電位検査、腰椎穿刺による脊髄液検査などを総合的に評価します。米国多発性硬化症協会は、以下の3条件を診断基準としています:①中枢神経系の神経障害が2回以上認められること、②症状が最低1か月以上間隔を置くこと、③他の原因が除外されること。
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\n症状
\n\n- MSは全身のさまざまなシステムに影響し、しびれ、疲労、平衡感覚障害、めまい、視覚障害、筋力低下・痙縮、うつ、失禁など多様な症状が現れます。その中で「MSハグ」と呼ばれる胸部や胴体を帯状に締め付ける感覚があり、強い痛みを伴うことがあります。この感覚は感覚的なもので、心臓疾患を示すものではありません。
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\n治療法
\n\n- 治療は症状に応じて行われます。MSハグの疼痛には温熱療法、外用鎮痛剤、軽度の抗うつ薬が有効です。また、疾患修飾薬(DMT)としてコパキソン(Copaxone)などが使用されますが、注射後に胸痛、心拍数上昇、息切れといった一過性の副作用が報告されています。
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\n留意点
\n\n- MS患者でも他の疾患が併存する可能性があるため、胸痛が心臓由来の不整脈や呼吸困難、嘔吐、頸部・顎・腕の痛みなどを伴う場合は直ちに医療機関を受診してください。MSハグによる胸痛は通常、心拍の乱れや心血管系の警告サインを伴いませんが、症状の変化には注意が必要です。
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