概要
多発性硬化症(MS)は中枢神経系の白質が破壊され、神経細胞間の情報伝達が阻害されます。その結果、感覚・視覚・運動・認知など多岐にわたる症状が現れます。症状は他の疾患でも見られることが多く、単独の特徴的な症状だけで診断することは難しいため、専門医による詳しい検査が必要です。
全身への影響
- 感覚、思考、視覚、運動機能、神経系全般にわたって症状が出る可能性があります。
- MRI などの画像診断や症状の経過観察が診断の鍵となります。
感覚変化
- 味覚・嗅覚・痛覚が変化し、しびれや振動感、電流が走るような感覚が現れることがあります。
- 感覚の低下や喪失、異常な熱感・寒感も報告されています。
視覚症状
- 瞳孔の光への反応が鈍くなることがあります。
- 視界のぼやけ、二重視、色覚異常、眼球が不規則に揺れる「眼振」などが起こります。
筋肉に関する変化
- 筋力低下や筋萎縮が見られ、協調運動やバランスが悪化します。
- 筋肉の痙攣、痙縮、麻痺、立ち上がりの困難、足を引きずるような歩行障害も報告されています。
その他の症状
- 気分の変動、バランス感覚の低下、記憶障害が起こります。
- 発話が不明瞭になる、言葉の理解が難しくなることがあります。
- 痙攣や排尿・排便のコントロール障害も見られることがあります。
- 症状は個人差が大きく、複数の症状が同時に現れることが多いため、早期の医療機関受診と的確な検査が重要です。
