上腕神経叢とは何か?

上腕神経叢(brachial plexus)は、頸部から肩、腕、手にかけて走る神経の網です。首の中部から下部、鎖骨と腋窩の下を通り、最終的に腕へ向かう神経束を形成します。

解剖学

上腕神経叢は、頸椎第5〜第8椎(C5‑C8)と胸椎第1椎(T1)から出る5本の根(根枝)から始まります。これらの根が分岐・再集合を繰り返し、最終的に腕に走る3本の主要神経、すなわち正中神経、尺骨神経、橈骨神経となります。

機能

上腕神経叢は肩・上腕・前腕・手の筋肉の運動を制御し、同部位の感覚情報を脳へ伝える重要な役割を担っています。

損傷

上腕神経叢が損傷すると、肩から手までのしびれ、チクチク感、疼痛、筋力低下、可動域制限などの症状が現れます。

筋肉圧迫(胸郭出口症候群)

頸部や上胸部の筋肉が緊張・肥厚すると神経が圧迫され、胸郭出口症候群を引き起こすことがあります。主な症状は首や肩の痛み、指のしびれ・チクチク感、握力低下です。

上腕神経叢麻痺(産時性)

出産時に上腕神経叢が損傷すると、上腕神経叢麻痺が生じます。Brachial Plexus Palsy Foundation(上腕神経叢麻痺財団)では、患者と家族への支援や情報提供を行っています。

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