本態性振戦の概要と対策

本態性振戦とは

本態性振戦は、他の神経疾患や医学的問題に起因しない、手や時に声・頭部に現れる振戦です。主に手が動いているときに顕著になるため「意図性振戦」とも呼ばれます。

国際本態性振戦財団によれば、40歳以上の成人のうち約5%(20人に1人)、65歳以上では約20%(5人に1人)が本態性振戦を経験しています。

診断のポイント

振戦が他の疾患の症状でないか確認することが重要です。パーキンソン病など他の原因を除外する検査はありますが、本態性振戦そのものを確定する特異的な検査はありません。

パーキンソン病の振戦は安静時に強くなるのに対し、本態性振戦は動作時に出やすい点が大きな違いです。主に手、頭、声帯に現れ、片手から始まり徐々にもう一方へ広がります。頭部が「はい」や「いいえ」のように上下に動くこともあります。

家族歴は重要な手がかりです。約半数のケースは遺伝性で、親が本態性振戦を持つと子どもの発症リスクは約50%とされています。

受診時は、現在服用中の薬や過去の外傷(特に頭部外傷)をリスト化して医師に伝えましょう。血液検査で甲状腺機能など他の原因を除外することもあります。

本態性振戦と暮らす

振戦は文字を書くことや、コップを持つ・注ぐといった日常動作を困難にします。また、声帯に影響が出ると会話も難しくなることがあります。

ストレスや疲労、極端な温度変化は振戦を悪化させるため、できるだけ回避しましょう。カフェインも振戦を促進することがあるため、摂取を控えると効果的です。

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