ベル麻痺(顔面神経麻痺)とは?原因・症状・対策
概要
ベル麻痺は、顔面神経が一時的に障害され、顔の半側が麻痺または筋力低下する疾患です。英国の外科医チャールズ・ベルが最初に神経と症状の関係を報告したことからその名が付けられました。症状は急に現れ、夜間に起こることもありますが、明確な原因は分かっておらず、根本的な治療法も確立されていません。
主な事実
- 顔面神経だけが影響を受ける最も一般的な単神経疾患です。
- 米国メイヨークリニックの調査によると、年間約4万人がベル麻痺を発症します。
- 年齢は問わず発症しますが、15歳以上60歳未満に多く見られます。
症状と診断
- 顔の片側が突然弱くなり、笑顔や目を閉じることが困難になる。
- 顔が垂れ下がり、耳の痛みや味覚障害、頭痛を伴うことがある。
- 症状が出たら速やかに医師の診察を受け、脳卒中やライム病、腫瘍など他の原因と区別します。
治療と対策
- 自然回復は2〜3週間で起こることが多く、治療を行わなくても改善します。
- ステロイド(コルチコステロイド)や抗ウイルス薬が処方されることがあります。
- 顔面筋のエクササイズやマッサージ、温湿布などのリハビリが有効です。
- 手術は極めて稀で、通常は推奨されません。
リスク要因
- 糖尿病患者は一般人口の約4倍の罹患率。
- 上気道感染後やヘルペスウイルス感染後に発症しやすい。
- HIV感染やサルコイドーシスの患者もリスクが高い。
- 子どもは成人に比べ回復が早い傾向があります。
注意点・再発リスク
- 再発は10〜20%の患者で見られ、稀に完全回復しないケースがあります。
- 顔面麻痺が他の疾患によるものかどうか、必ず医師に確認してください。
