CRPS(複合性局所疼痛症候群)とは?
タイプ
- CRPSには2つのタイプがあります。タイプIは、特定の四肢の神経に直接的な損傷がなく、怪我や病気の後に発症します。全症例の約90%を占めます。タイプIIは神経損傷が原因で、かつては「カウサルジア」と呼ばれていました。どちらも主に脚や腕の外傷(例:スポーツによる怪我、足首や膝の捻挫)で起こります。
症状
- 燃えるような強い痛みが最も顕著です。皮膚は触覚に過敏になり、温度や色が変化します。汗をかきやすくなったり、逆に冷たくなることもあります。色は赤、青、白と変わり、光沢が出ることがあります。毛髪や爪の成長が変化したり、関節が硬直・腫れ、筋力低下や萎縮が起こり、動かしにくくなります。
経過
- CRPSは通常、3段階の進行をたどります。第1期(急性期)は1〜3か月続き、激しい痛みと腫れ、触覚過敏、皮膚の変化が見られます。第2期(亜慢性期)は3〜6か月続き、皮膚の色が変化し、腫れが拡大、筋肉や関節が硬くなります。第3期(慢性期)では可動域が制限され、皮膚の永久的な損傷、筋萎縮、指や足趾の拘縮が起こります。
診断
- 原因不明の強い腕や脚の痛みが続く場合は、医師に相談してください。外傷や手術後に症状が出た場合、CRPSが疑われます。診断には身体検査に加え、骨シンチグラフィー、X線、MRI、神経機能検査などが用いられます。早期に発見できないと、症状が反対側の四肢や体の広い範囲に広がることがあります。
予防・治療
- 症状発現から数か月以内に治療を開始すれば、予後は改善しやすくなります。抗炎症薬やオピオイドなどの鎮痛薬、骨密度低下を防ぐ薬(例:フォサマックス)を使用します。温冷療法、カプサイシンクリーム、理学療法も有効です。神経ブロック薬や経皮的電気神経刺激(TENS)、さらには脊髄刺激装置による電気刺激も痛みの抑制に役立ちます。
