エスィプラム(エスシタロプラム)の副作用とリスク

世界精神保健連盟によると、世界人口の約22%が全般性不安障害(GAD)に苦しんでいると報告されています。全般性不安障害は日常生活に支障をきたす不安や心配を引き起こし、睡眠障害、うつ、頭痛、消化器症状などを伴うことがあります。治療法は多数ありますが、オーストラリアでよく処方される薬の一つがエスィプラム(エスシタロプラム)です。効果は期待できるものの、すべての人に適するわけではなく、副作用や合併症のリスクがあります。

主な副作用

  • 約18%の患者が吐き気を訴え、最も頻度が高い副作用です。
  • 不眠や倦怠感は8~9%の使用者に見られます。
  • 発汗増加、眠気、射精遅延などは2%以上の患者で報告されています。

その他の副作用

  • 神経・精神面:頭痛、めまい、異常な夢、倦怠感、四肢のしびれ、集中困難、食欲増進、立ちくらみ、イライラ感。
  • 消化器系:下痢、口渇、便秘、消化不良、嘔吐、腹痛、歯痛。
  • 筋骨格系:首・肩の痛み、関節や筋肉の痛み。

薬物相互作用

エスィプラムは以下の薬と併用すると望ましくない副作用を引き起こす可能性があります。セロトニン濃度を上昇させる薬(スムトリプタン、リネゾリド、セイヨウオトギリソウ、アンフェタミン、トラマドールなど)と併用すると、セロトニン症候群を招き、痙攣、不整脈、高熱、意識消失などの重篤症状が現れます。また、ワルファリン等の抗凝固薬と併用すると、手術や外傷後の制御不能な出血リスクが高まります。

自殺リスク

治療開始後6~12週間は体が薬に慣れるまで不安が悪化することがあり、特に子ども・青年・過去に自殺念慮があった人で自殺思考が現れることがあります。そのため、医師は最初の数か月は2週間ごとに経過観察を行うことが推奨されます。自殺念慮を感じた場合は速やかに医療機関を受診してください。

重篤なリスク

  • 心血管系:血圧上昇、心拍数不整、心不全、血栓形成。
  • 神経系:精神病、せん妄、攻撃性、痙攣、幻覚。
  • 高カリウム血症(血中カリウム上昇)により心機能障害を引き起こす可能性。
  • 稀に腎不全・肝不全、肺血栓塞栓、横紋筋融解症(筋肉の分解)などの重篤な合併症が報告されています。

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