胃バイパス手術前の食事指導
胃バイパス手術は、胃の容量を大幅に減らし、食べ物が小腸の一部を迂回するようにする手術です。胃が小さくなることで満腹感が早く得られ、摂取カロリーが自然と減少します。また、小腸の一部をバイパスするため、食事から吸収されるカロリーも少なくなります。
手術前の食事
手術の1〜2か月前から、医師の指示に基づいた特別な食事プランを開始します。この食事は、手術後に新しい食習慣にスムーズに移行できるよう体を整えることが目的です。手術後は胃の容量が極めて小さくなるため、過食は嘔吐や胃部の伸展リスクを引き起こします。さらに、食事からの栄養吸収が減少するため、十分なタンパク質と必須栄養素を確保することが重要です。手術前に新しい食習慣を身につけることで、肝臓が縮小し、外科医が小さな切開で手術を行えるようになります。
推奨される食材と摂取目安
- 1日4食分のタンパク質(例:魚、赤身肉、豆類、低脂肪乳製品、卵)
- 全粒穀物を2食分
- 野菜・果物を各2食分
- 健康的な脂質を3食分(例:ナッツ、亜麻仁油、カノラ油、オリーブオイル)
手術の7日前まで上記の高繊維・低脂肪食を続け、その後は液体タンパク質食に切り替えます。市販の栄養シェイク(Ensure、SlimFast、Boost など)を1日6〜7回、各8オンス(約240ml)摂取します。水分は1日最低6杯(約1.5リットル)を目安に、無糖の透明な飲料(例:Kool‑Aid、Crystal Light)も併せて摂取し、糖分や炭酸、カフェイン入り飲料は避けてください。
手術前の食事量管理
食事量の管理は、胃バイパス手術後の生活で最も重要なポイントです。以下の目安を参考に、正確に分量を測ってください。
- 肉類:3オンス(約85g)
- 生野菜:1カップ
- 豆類:4オンス(約115g)
- 調理した野菜、パスタ、ジュース:1/2カップ
- 果物:種類により適量を調整(例:リンゴ1個、ベリー1/2カップ)
包装食品は必ずラベルの推奨サービング量を守り、計量スプーンやキッチンスケールで正確に測りましょう。不明点や個別の食事プランについては、必ず担当医に相談してください。
