DNP(ジエノンフェノール)と減量の危険性

概要

DNP(2,4-ジエノンフェノール)は脂肪代謝を加速させるため、減量薬として宣伝されることがありますが、人体に対して極めて有毒です。実際に減量目的で使用された結果、死亡例も報告されています。米国食品医薬品局(FDA)は1930年代からこの物質の使用を禁止しています。

減量への期待とリスク

食事制限や運動なしで体重を減らしたいと考える人は、ダイエットピルに頼ることがあります。DNPはボディビルダーや体脂肪を急速に減らしたい人に勧められることがありましたが、重大な健康リスクを伴います。

ダイエットピルとしての歴史

DNPは1930年代に米国でダイエットピルとして市場に出ましたが、1938年には使用禁止となりました。その間、白内障や死亡例が相次いだことが記録されています。

体重1kg(約2.2ポンド)あたり1mgのDNPを摂取しただけでも、心拍数・呼吸数の増加、体温上昇といった症状が現れます。たとえば体重100kg(220ポンド)の人が1日22mgを摂取すれば、これらの症状が出る可能性があります。

DNPの性質

DNPは黄色の無臭の固体で、自然界には存在せず人工的に合成されます。ジエノンフェノールは6種類ありますが、商業的に最も利用されるのは2,4-ジエノンフェノールです。

その他の用途

かつては除草剤や殺菌剤として使用されていました。また、爆薬、現像液、木材防腐剤、染料の製造にも利用されていることが報告されています。

致死事例

2003年6月、シェーン・チャンはDNPを減量用ダイエットピルとして販売したとして郵便詐欺で5年の実刑を受けました。彼の顧客の一人はこのピルで死亡し、別の顧客は2週間入院する事態に陥りました。

肥満 - 関連記事