月経前の痛みと対策

月経前症候群(PMS)の身体的症状として、頭痛・背部痛・腹部痙攣痛・乳房痛が挙げられます。米国産科婦人科学会によると、出産年齢の女性の75%以上が何らかの症状を経験しています。生活習慣の改善や処方薬に加え、米国女性健康局はビタミンD、B6、E、マグネシウム、葉酸、カルシウムのサプリメントを推奨しています。

月経前頭痛

月経開始の約2週間前から頭痛が現れ、月経が始まると症状は軽減または消失します。特に月経開始5日前から月経初日までの間に、片頭痛などの重度の頭痛が起こりやすくなります。仕事や家事に支障が出るほどの頭痛は医師に相談しましょう。市販の鎮痛剤だけでなく、処方薬や経口避妊薬で頭痛の頻度や強さを抑える治療法があります。

月経前背部痛

子宮が収縮する際の動きは、胎児を産道へ押し出す収縮の穏やかな版です。この収縮は子宮を支える筋肉が背中まで広がっているため、腰や背中に痛みを感じます。骨盤底筋を鍛えるケーゲル体操が効果的です。
①骨盤底筋を引き締める
②数秒保持し、ゆっくり緩める
これを5回繰り返し、徐々に回数を増やしましょう(メイヨークリニック推奨)。

月経前の痙攣痛(腹痛)

膨満感・便秘・下痢・吐き気・嘔吐などが伴うことがあります。これは子宮筋の収縮による普通の月経痛とは異なり、過剰なプロスタグランジン分泌が原因で子宮が強く収縮する「月経困難症」のことです。米国産科婦人科学会の調査では、米国女性の50%以上が月経に伴う痛みを経験しています。喫煙、肥満、遺伝、ストレス、過去の骨盤炎症などがリスク因子です。IUD使用や子宮筋腫、子宮内膜症でも症状が出やすくなります。

月経前乳房痛(乳腺痛)

乳腺痛(mastalgia)は、月経前2週間から月経初日にかけて起こります。ホルモンの影響で乳腺が腫れ、ブラジャーとの摩擦が痛みを引き起こします。ホルモンバランスの乱れや更年期の入り口でも同様の症状が見られますが、乳がんの兆候である可能性は低いです。定期的な自己検診で異常がないか確認すると安心です。

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