銅製調理器具による中毒とその対策
裏面加工された銅製品と無加工の銅製品
多くの銅製調理器具は内側に別の金属でコーティングされていますが、砂糖のカラメル化や卵白の泡立てなど、特定の用途に限って裏面加工されていないものもあります。銅は弱酸性であるため、裏面加工が施されていない器具では一部の食材と化学反応を起こすことがあります。
銅と反応しやすい食材
酢漬けやピクルスなどの酸性の保存食は銅器で保存しないでください。
飲料水や牛乳、クリーム、バターなどの乳製品は銅器に入れないようにしましょう。金属と反応して健康被害を引き起こす可能性があります。
はちみつ、柑橘系ジュース、ヨーグルトなどの酸性食品も同様です。銅製の食器で提供・保存すると、金属が溶出しやすくなります。
銅の過剰摂取による副作用
銅の過剰摂取は、胃腸炎を引き起こすことがあります。症状としては、吐き気、嘔吐、下痢、腹痛、口内に金属味が残ること、倦怠感や脱力感などが挙げられます。これらは一時的なもので、時間とともに自然に軽減します。
長期的な銅の摂取
体は銅をある程度代謝・排泄できますが、長期間にわたり銅で漬け込んだ食品を摂取し続けると、銅中毒のリスクが高まります。主な症状は頭痛、舌の金属感、めまい、頻繁な渇きです。医師の診断と治療が必要です。
調理器具からの銅摂取は致命的ではない
例えば、裏面加工されていない銅鍋で卵白を泡立て、そこに酸性のタルト酸(クリームオブタルト)を加えると胃腸障害を起こすことがありますが、致命的なものではありません。米国の銅中毒専門医、I. Herbert Scheinberg博士は「胃腸症状は起こり得るが、致命的ではない」と述べています。
