体がアルコールを分解・排除するとどうなるか
ステージ1:吸収
アルコールは口から胃、そして小腸へと移動します。
胃では胃酸と酵素によりアルコールが吸収・分解されます。
小腸でもさらに分解が進み、腸壁の血管から血流へ吸収されます。
ステージ2:分布
血流に乗ってアルコールは脳、肝臓、心臓、肺など全身の臓器へ運ばれます。
特に脳は水分と血管が多く、アルコールの影響を受けやすいです。
ステージ3:代謝
肝臓がアルコールの90〜95%を代謝します。
- アルコール脱水素酵素(ADH)がアルコールをアセトアルデヒドに変換。
- アセトアルデヒド脱水素酵素(ALDH)がアセトアルデヒドを酢酸に変換。
- 酢酸は補酵素Aと結合し、アセチルCoAとなってクエン酸回路でエネルギーに利用されます。
胃や腎臓でも少量の代謝が行われます。
ステージ4:排泄
腎臓は少量のアルコールを尿として排出し、肺は呼気でアルコールを放出します。
呼気、汗、尿に約5%の未変化アルコールが排出されます。
排泄速度は一定で、血中アルコール濃度は1時間あたり約0.015%BAC、すなわち1杯のペースで減少します。
アルコール代謝に伴う体の変化
- 脱水:アルコールは抗利尿ホルモン(ADH)の分泌を抑制し、尿量が増えて体内の水分が失われます。
- 頭痛:脱水と脳血管の拡張により頭痛が生じます。
- 筋肉痛:アルコールは筋肉に直接・間接的に影響し、痛みやこわばりを引き起こします。
- 吐き気・嘔吐:胃粘膜が刺激されることで起こります。
- 心拍数増加:アルコールは心拍リズムを乱し、頻脈や不整脈を誘発します。
- 倦怠感・エネルギー不足:肝機能の低下とエネルギー消費により疲労感が強まります。
- 気分の変動:神経伝達物質のバランスが崩れ、イライラや感情の起伏が激しくなります。
- 認知機能の低下:注意力や思考が鈍り、混乱しやすくなります。
- 睡眠障害:入眠は促進されるものの、睡眠の質が低下し、浅い眠りや途中覚醒が増えます。
これらの症状の出方や持続時間は、飲酒量・頻度、個人の代謝速度、全体的な健康状態などによって異なります。過度な飲酒は代謝・排泄を遅らせ、体への負担を大きくします。
