造影剤の種類と特徴
造影剤は画像診断の際に投与され、検査対象部位をより鮮明に映し出す役割を果たします。血管系や消化管の構造を評価する際に特に有用で、使用する造影剤は撮像装置の特性に合わせて選択されます。
バリウム硫酸塩
バリウムはX線を遮断する性質があり、バリウム硫酸塩で満たされた臓器はX線画像上で白く映ります。粘度が高く白色の液体で、消化管のX線検査に使用されます。検査対象部位に応じて、経口または直腸投与が行われます。
ヨード造影剤
血管系、尿路、肝臓などの撮像に使用されるヨード含有造影剤は、対象部位に直接注射されます。X線やCT撮像時に用いられ、投与後に金属味や異感を感じることがあります。また、稀にアレルギー反応が起こることがあります。
MRI造影剤
主にガドリニウムを含む溶液が使用されますが、鉄やマンガンを基にしたものもあります。磁性金属イオンがMRIの磁場で振動し、血管や脳・肝臓の腫瘍・病変の描出を向上させます。
マイクロバブル造影剤
超音波検査で使用される造影剤で、窒素などのガスを含む微小気泡が液体中に分散しています。気泡はポリマーシェルで包まれるか、液体自体が気泡の安定性を保ちます。液体とガスの密度差により超音波が散乱し、注入部位の画像が改善されます。
造影剤の副作用
造影剤に対する副作用は予測が難しいことがあります。例えば、MRIで使用されるガドリニウムは腎機能が低下していると体内に長く残り、組織の黒変や硬化を引き起こすことがあります。ヨード造影剤でもアレルギー反応が起きるとアナフィラキシーショックに至るケースがあります。
