新薬開発費用の概算方法は?
製薬会社は毎日新薬を開発していますが、実際にかかる費用はどれほどなのでしょうか。『800ミリオン・ピル』などの書籍では、開発コストが過大かどうかが議論されています。新薬が市場に出るまで平均約15年かかり、その間にかかる費用は膨大です。
費用を見積もる手順
1. 薬の創薬プロセスを考慮する
米国政府のデータによると、1つの薬を開発する際に5,000~10,000種類の化合物が作成・評価されます。研究者や設備の費用がかかり、研究段階だけで4000万~1億2500万ドルが必要とされています。
2. 試験費用を加える
初期試験(フェーズⅠ)に進む化合物は通常5~10種です。フェーズⅠからフェーズⅢまでの試験費用は約7600万~1億1500万ドルに上ります。
3. 失敗コストを考慮する
多くの薬が市場に出る一方で、開発途中で失敗した薬のコストも無視できません。失敗の段階に応じて、研究費と同程度(約4000万ドル)以上の費用が失われます。
4. 追加研究費用を加える
FDA承認後も多くの企業は追加試験を実施します。試験の性質や期間により費用は大きく変動し、HIVやエイズのような長期研究では数十億ドルに達することもあります。
5. 最終的な開発費用を算出する
追加研究費用を除いた基本的な開発費用は1億5600万~2億4000万ドルです。追加試験の費用が加わると、総額は数十億ドル規模になることもあります。失敗リスクや研究規模が最終コストに大きく影響します。
