ドーパミン作動薬の種類と特徴
経口(エルゴリン系)
- ブロモクリプチン(商品名:Parlodel)とカベルゴリン(商品名:Dostinex)は、Claviceps purpurea(麦角)から抽出されたエルゴアルカロイド由来のドーパミン作動薬です。これらはドーパミンの作用を模倣するだけでなく、下垂体から分泌されるホルモン・プロラクチンの放出も抑制するため、内分泌疾患の治療にも有効です。
経口(非エルゴリン系)
- プラミペキソール(商品名:Mirapex)とロピニロール(商品名:Requip)は、1997年に米FDAの承認を受けた非エルゴリン系ドーパミン作動薬です。主にパーキンソン病の初期運動症状の改善に使用され、レストレスレッグ症候群(むずむず脚症候群)にも広く用いられています。
経口(徐放性)
- プラミペキソールの徐放製剤(Mirapex ER)やロピニロールの徐放製剤(Requip XL)は、血中濃度を緩やかに持続させることで、服薬回数を1日1回に減らすことができます。ピーク・谷間の少ない安定した治療が可能です。
経皮投与
- ロティゴチン(商品名:Neupro)は、1997年に米FDAが承認した経皮パッチ型ドーパミン作動薬です。皮膚に貼付することで、一定量の薬剤を継続的に供給します。2008年に結晶化の問題で米国と一部欧州でリコールされましたが、欧州では販売が継続されており、米国向けには再製剤が求められています。
注射剤
- アポモルピンは注射用ドーパミン作動薬で、1950年代にパーキンソン病治療として導入されましたが、吐き気・嘔吐などの副作用が強く、1990年代に改良された注射剤が「救急」療法として使用されています。作用が速く、1日最大5回まで投与できるため、筋肉が「凍結」したように動かなくなる急性エピソード時に有効です。