小児の投薬量を正しく算出する手順

概要

医師の重要な役割の一つは、患者に適切な投薬量を処方することです。小児の場合、成人とは異なり、年齢・体格・発育段階に応じて投薬量が変わります。多くの薬は体重(kg)で投薬量が決まりますが、化学療法薬や集中治療薬は体表面積(BSA)で、イペカシロップやカオペクテートなどは年齢で算出します。

必要なもの

  • ペンと紙
  • 電卓(任意)
  • 小児用薬剤リファレンスガイド
  • 小児用体重計

手順

  1. 投薬基準の確認

    まず、使用する薬剤が体重、体表面積(BSA)または年齢のどれで投薬量が決まるか、リファレンスガイドで確認します。

  2. 患者情報の取得と単位変換

    患者の年齢、体重(kg)または体重(g、乳児の場合)と身長(cm)を測定します。体重がポンドで示されている場合は、ポンド÷2.2でkgに換算します。身長がインチの場合は、インチ×2.54でcmに換算します。

  3. 体重で算出する薬の場合

    投薬量=体重(kg)×リファレンスに記載の投薬量(例:20 mg/kg/日)。例:体重10 kgの子どもが20 mg/kg/日の薬を使用する場合、10 kg×20 mg/kg=200 mg/日。

  4. 体表面積(BSA)で算出する薬の場合

    まずBSAを求めます。
    ① 身長(cm)×体重(kg)=数値
    ② その数値を3,600で割る
    ③ 結果の平方根を取る(√)
    次に投薬量=BSA(m²)×リファレンスの投薬量。例:体重20 kg、身長100 cm、投薬量2 mg/m²/日の場合、BSA≈0.74 m²、投薬量=0.74×2=1.48 mg/日。

  5. 年齢で算出する薬の場合

    投薬量=年齢(年・月・日)×リファレンスの投薬量。例:6歳の子どもが1 mg/年/日の薬を使用する場合、6 mg/日。

  6. 1日あたりの投薬回数で割る

    1日総投薬量を1日の投与回数で割ります。例:4 mg/日を1日2回投与する場合、1回あたり2 mg。

  7. 濃度から容量(mL)へ換算

    投与量(mg)÷濃度(mg/mL)=必要な液量(mL)。例:投与量2 mg、濃度1 mg/mLの場合、2 mLが必要。

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