子どもにおけるケタミン使用の副作用と注意点

ケタミンは手術前に投与されることが多い鎮静薬で、全身麻酔の導入に用いられます。成人だけでなく小児でも副作用が報告されており、使用時には十分な注意が必要です。

適応と使用方法

筋弛緩を必要としない短時間の手術では、ケタミン単独で麻酔を行うことがあります。長時間手術の場合は、追加の薬剤と併用して使用します。また、全身麻酔を開始する前の導入剤としても利用されます。

覚醒現象(エマージェンス・フェノメノン)

ケタミン使用後に起こり得る覚醒現象は、特に10歳以上の子どもで頻繁に見られます。症状は、心地よい夢のような状態から幻覚、錯乱まで多様で、手術直後に現れることが一般的ですが、手術後24時間以内に発生する例も報告されています。

乱用・依存のリスク

ケタミンは乱用の可能性がある薬剤です。特に子どもやティーンエイジャーに対しては慎重に取り扱う必要があります。過剰摂取や乱用による副作用として、フラッシュバック、幻覚、抑うつ、不安、睡眠障害、方向感覚の喪失などが挙げられます。

その他の副作用

小児におけるケタミンの使用で報告されている主な副作用は、血圧上昇・脈拍増加、不整脈、嘔吐・吐き気です。高用量投与では呼吸抑制が顕著になり、喉頭痙攣などの気道閉塞を引き起こすことがあります。

使用上の留意点

ケタミンは手術室や医師の直接監視下でのみ安全に使用できる薬剤です。子どもへの投与では、注射後3〜4分で麻酔が始まり、効果は12〜25分持続します。適切なモニタリングと迅速な対応が求められます。

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