シプロ(シプロフロキサシン)の危険性とは?
シプロ(シプロフロキサシン)は、尿路感染症、呼吸器感染症、副鼻腔炎、腹部感染症など、細菌によるさまざまな感染症の治療に用いられる抗生物質です。しかし、適切に投与しないと重篤な副作用が現れることがあります。
腱炎・腱断裂
シプロはフルオロキノロン系抗菌薬で、すべてのフルオロキノロンは腱炎や腱断裂のリスクを高めます。特に60歳以上の患者で頻度が高く、使用中に腱の痛みや腫れが生じた場合は直ちに医師に相談してください。
中枢神経系への影響
シプロの使用は中枢神経系に影響を及ぼすことがあり、振戦、痙攣、めまい、うつ、精神病、まれに自殺念慮などが報告されています。てんかんや脳血管障害の既往がある方は使用を避けるべきです。
腸の問題
シプロなどの抗菌薬は腸内フローラを乱し、クロストリジウム・ディフィシル(Clostridium difficile)による過増殖を引き起こすことがあります。その結果、軽度の下痢から致命的な偽膜性大腸炎まで幅広い腸症状が現れ、特に免疫低下患者では死亡リスクがあります。
過敏症
重篤な過敏症は稀ですが、発疹、発熱、黄疸、貧血、意識消失、顔面・咽頭の腫脹などが起こることがあります。呼吸困難を伴う場合は、静脈ステロイド投与や酸素吸入、必要に応じて気管挿管が必要です。初回投与時は医師の監視下で行い、異常があればすぐに報告してください。
