非定型肺炎(歩行性肺炎)の種類と症状
軽症型(非定型肺炎)
クラミジアやマイコプラズマによる非定型肺炎は、全年齢で発症しますが、特に若年層で多く見られます。全肺炎の約15%を占め、重症化はまれです。発疹や貧血、脳炎・脊髄炎・髄膜炎などの神経症状を伴うことがあります。
レジオネラ症(レジオネラ肺炎)
レジオネラ菌が原因の非定型肺炎は重症化しやすく、死亡率も高いです。全肺炎の約6%を占め、慢性疾患や免疫低下、喫煙者、高齢者が特に罹患しやすいです。糖尿病、腎不全、アルコール依存、癌患者もリスクが高いです。暖房・冷房システムからの汚染空気を吸い込むことで感染することがあります。
主な症状
非定型肺炎の初期症状はインフルエンザ様で、倦怠感、頭痛、喉の痛み、鼻汁、耳の痛み、腹部不快感などが現れます。胸骨周辺の軽い痛みはあるものの、典型的な細菌性肺炎のような激しい胸痛は少ないです。発熱、寒気、咳、筋肉痛、食欲不振、呼吸困難や速い呼吸も見られます。
レジオネラ肺炎の注意点
レジオネラ感染の場合、発症後4〜6日で症状が悪化しやすく、乾いた咳、関節痛、震え、寒気、意識混濁、血痰、下痢などが現れます。通常はさらに4〜5日で改善に向かいますが、早期の抗菌薬投与が重要です。
合併症と危険信号
呼吸困難や酸素飽和度低下などの呼吸障害があれば速やかに医師の診察を受けてください。マイコプラズマやクラミジア感染では肺不全や溶血性貧血が起こることがあります。レジオネラ肺炎では肺不全や致死的な経過になることがあり、入院後に抗菌薬投与が遅れると死亡率は約50%に達します。
