狂犬病の特徴と予防法

狂犬病は神経系を攻撃する致死性ウイルスで、ヘブドウイルス科に属し、顕微鏡下では弾丸形をしています。野生動物が主な宿主で、主に咬傷により感染が広がります。感染動物の体液や組織に触れることもリスクです。特にコウモリ、コヨーテ、キツネ、アライグマ、スカンクが感染源として多く報告されています。ペットへの予防接種と野生動物との接触回避が最も効果的な予防策です。

動物の症状

  • 興奮型(凶暴型):音や動きに過敏になり、騒音に惹かれる。凝視、協調運動障害、攻撃性、激しい噛みつき、嚥下困難、突然の倒れ込みなどが見られます。
  • 麻痺型(痙攣型):全身の脱力、よだれ、協調運動障害、あくびの増加、感覚低下などが現れます。
  • 潜伏期間は感染から症状発現まで平均30〜60日です。

人間の症状

  • 初期症状は発熱、筋肉痛、頭痛などの非特異的なものです。
  • 続く段階で不安、混乱、部分的麻痺、不眠、興奮、水恐怖(ハイドロフォビア)などの神経症状が出現します。
  • 脳に到達すると治療法はなく、痙攣、麻痺、昏睡、最終的に死亡に至ります。

治療法

  • 咬傷した場合は直ちに石鹸水で創部を洗浄し、救急またはかかりつけ医を受診してください。
  • 治療は狂犬病免疫グロブリン(RIG)と抗生物質、そして狂犬病ワクチンの投与を含みます。ワクチンは初回RIG投与後に5回の接種を1か月かけて行う予防的ポストエクスポージャー療法です。
  • 動物飼育者、動物管理官、動物園職員など動物と頻繁に接する人は予防接種が推奨されます。

予防と対策

  • ペット(犬・猫)に定期的な狂犬病予防接種を実施する。
  • 野生動物や見知らぬ動物に近づかない。
  • 咬傷や噛まれた場合は速やかに傷口を洗浄し、医療機関で適切な処置を受ける。

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