タチアシス(皮膚や体内に寄生するウジ虫)―症状・原因・治療法
タチアシス(ミエシス)とは
タチアシス(ミエシス)は、ハエが人や動物の体表や体内に卵を産み付け、孵化したウジ虫が組織を食害する病態です。ウジ虫が組織に侵入すると刺激や疼痛を引き起こし、鼻・耳・眼などの粘膜に入り込むと重篤化することがあります。
主なタイプ
皮膚性ミエシス(皮膚タチアシス)
最も一般的なタイプで、ウジ虫が皮膚に寄生します。代表例はボトフライ(ヒトツノガ)による毛嚢性ミエシスで、熱帯地方に多く見られます。卵は皮膚表面に産み付けられ、孵化したウジ虫が皮膚に穴を開けて潜伏します。
臓器性ミエシス(内臓タチアシス)
ウジ虫が体内臓器に侵入する重症型です。スクリューワーム、肉ハエ、ブロウフライなどが原因となります。ウジ虫は臓器を破壊し、二次感染を引き起こすため、早期治療が不可欠です。熱帯地域だけでなく、温帯でも報告されています。
原因となるハエの例
- ボトフライ(ヒトツノガ)―皮膚性ミエシスの主因
- スクリューワーム―臓器性ミエシスの代表的な種
- 肉ハエ、ブロウフライ―様々な部位に寄生
症状
- 皮膚に赤い腫れや膿がたまる
- 刺すような疼痛やかゆみ
- 鼻・耳・眼の分泌物増加や視覚障害(臓器性の場合)
- 全身倦怠感、発熱(重症例)
治療法
タチアシスは早期の除虫と感染部位の管理が重要です。
- ウジ虫の外科的除去(ピンセットや外科手術)
- 除去後の創部を清潔に保ち、抗生物質で二次感染を予防
- 重症例では外科的切除や内視鏡的除去が必要
適切な治療が遅れると臓器障害や敗血症につながり、致死的になることがあります。
予防と対策
- ハエの多い環境での防虫対策(網戸・殺虫剤)
- 動物の皮膚・被毛を定期的にチェック
- 旅行先での野外活動時は防護服や虫除けスプレーを使用
