若年期の皮膚発疹

皮膚は病原体から身体を守り、体温調節や内臓のバリアとして重要な役割を果たします。刺激物やアレルゲン、特定の疾患が皮膚を炎症させると、腫れ・かゆみ・赤み(皮膚発疹)を伴います。子どもの皮膚発疹は形や大きさがさまざまで、多くは無害ですが、医療的な対応が必要なものもあります。症状を見極めることが大切です。

ワクチン接種後の反応

  • ワクチンは発熱や筋肉痛とともに、皮膚発疹を引き起こすことがあります。破傷風・ジフテリア・百日咳混合ワクチンでは、軽度の赤く盛り上がった発疹や、蕁麻疹様の水疱が出ることがあります。これは重篤なアレルギー反応の兆候です。水痘ワクチンは接種後最大30日間、軽い発疹が出ることがあります。ほとんどは一過性ですが、高熱・意識変化・呼吸困難などの重篤な症状を伴う場合は速やかに救急受診してください。

水痘(水ぼうそう)

  • 水痘は全身に水ぶくれができる代表的な小児疾患です。顔・頭皮・胴体から始まり、体全体に広がります。水痘ウイルス(帯状疱疹ウイルス)による感染で、予防接種により予防・症状軽減が可能です。接触や飛沫で感染力が高く、発疹が目に入ると危険です。通常は2週間以内に治癒しますが、症状が重い場合や目に広がった場合は小児科へ相談してください。

若年性自己免疫疾患

  • 自己免疫疾患は体が自分自身を攻撃し、関節炎や皮膚発疹を引き起こします。若年性全身性関節リウマチは手・手首・足首の関節炎、高熱、胸部や大腿部に淡い発疹が特徴です。若年性全身性エリテマトーデス(SLE)は関節痛とともに、鼻梁と頬に蝶形の紅斑が現れます。これらは免疫抑制薬で治療し、専門の小児リウマチ科医の診察が必要です。

湿疹(アトピー性皮膚炎)

  • 湿疹はかゆみを伴う炎症性皮膚疾患で、赤く腫れた部位に小さな水疱やかさぶたができることがあります。乳幼児期から思春期まで続き、花粉・ハウスダスト・カビ・特定の食品などの環境刺激で悪化します。顔・額・頭皮に始まり、全身に広がることがあります。感染性はなく、ステロイド外用薬で炎症を抑えます。正確な診断は皮膚科で受けてください。

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