犬から人へ疥癬(かいせん)が感染する仕組み

犬から人へ疥癬が感染する仕組み

犬の疥癬は、皮膚に潜む寄生性ダニが原因です。犬にも様々なタイプの疥癬がありますが、人に感染するのはサルコプティック疥癬(Sarcoptes scabiei)だけで、これは人獣共通感染症(ズーノーシス)に該当します。

  1. 直接接触による感染

    感染した犬と長時間密接に接することで人は感染します。具体的には、撫でる、同じベッドを共有する、同じ部屋で遊ぶなどです。ダニは皮膚の直接接触や衣類・寝具の共有を通じても広がります。

  2. 人の症状

    主な症状は激しいかゆみと、小さな水疱様の発疹、トンネル状の掘り跡です。肘、膝、腰、手首、臀部、手のひら、足の裏、胸、性器などに出やすく、子どもは顔や首、頭皮に寄生しやすいです。

  3. 犬の治療法

    必ず獣医師の診断を受けましょう。疥癬の種類を特定したうえで、外用薬や経口薬など適切な駆除薬を処方してもらいます。早期治療で犬の不快感を軽減し、ダニの根絶が可能です。

  4. 人の治療法

    医療機関で診断を受け、処方薬を使用します。市販の軟膏は効果がありません。一般的には5%ペルメトリン軟膏や経口イベルメクチンが用いられます。また、寝具や衣類、犬の寝床をしっかり洗濯・消毒し、再感染を防止することが重要です。

  5. 予防策

    犬の衛生管理を徹底しましょう。寝具は定期的に洗濯し、定期的な健康診断・ワクチン接種、ノミ・ダニ・回虫の予防、バランスの取れた食事が基本です。疥癬が疑われたらすぐに治療し、人への感染リスクを最小限に抑えます。

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