肺胞を破壊し繊毛を麻痺させる慢性肺疾患とは?
肺気腫(Emphysema)とは
肺気腫は、肺の肺胞が徐々に破壊される進行性・不可逆的な疾患です。肺胞は酸素と二酸化炭素のガス交換を行う小さな空気嚢で、これが損傷すると肺胞間の壁が崩壊し、空間が拡大します。その結果、ガス交換面積が減少し、酸素の取り込みや二酸化炭素の排出が困難になります。
繊毛の麻痺
肺気腫では、気道表面を覆う繊毛(細い毛状の構造)も機能不全に陥ります。繊毛は粘液や異物を肺外へ運搬する重要な役割を担っていますが、麻痺すると粘液が肺内に蓄積しやすくなり、感染症のリスクが高まります。このため、肺機能の低下がさらに進行します。
肺気腫は主に喫煙が原因とされますが、遺伝的要因や環境因子も関与します。症状の進行を抑えるためには、禁煙や適切な医療管理が重要です。
